Chn-126 あなたは「顧客第一」についてどう思う?(你怎么看顾客就是上帝?)
KOU
先週友達経由で、一週間B(中国にあるW精密計測会社)toB(日本にあるS電機メーカー)の通訳の仕事を受けた。
中国側からの通訳の依頼なので、最初から中国側の立場に立って、中国側の利益を守りながら親切な対応で日本側にいい印象を与えることを狙ってた。
けれど全て計画通りに行くことは稀にない。
ビジネスの場面で想定外のことが起こるのは有り触れることだ。
通訳中突如現れた問題が多発し、現場経験少ない私にとって、対応しなければならないことは、意思疎通以外に、双方がもつ異なる先入観と価値観のズレの調和がもう一つの役割だ。
むしろ後者が今回のメインの役割である。

今回、日本側は依頼者としては一貫して「顧客第一主義」を貫いていた。
それに対して、中国側は極める「合理主義」だった。
本来ならばこの二つの主義は意味上の矛盾はないはずだが、しかしそれに従って実行したら、相互に理解し合えない行動になってしまう。
日本に5年生活して私のイメージを言うと、日本企業はコンプライアンス意識は極めて高い、整然としたルールを立て、規則正しく働く。
世間にきちんとしたイメージを与える。
しかし一方、仕事がまだるっこい、決断が遅い、忖度に巻きつかれているという問題点も最近浮かび上がっている。
それに引き換え、中国企業は「早いかつ正確かつ断固(頑固?)」な意思判断で疾風迅雷の様に動いてる。
効率性を追求する反面、小さいな問題を隠したり先に回したり処理の不完全が問題となっている。この様な企業文化の相違対立が磨き合いをしないがギリ、今後治らない傷跡になるだろう。

ここで、簡単に今回打ち合わせの内容、経過について紹介する。
委託側のS社(日本)が代理店を通じてW社(中国)に「精密計測のソフトのプロジェクト」を依頼していた。
現段階では、日本の工場で導入テストを繰り返して行っている。導入テストで何かバグが発見された時、まずは原因を調べてそして中国で対策、修正、国内単体テスト行った後、日本で結合テストというプロセス順で作業を進めている。
ソフト導入時にごく普通な流れだが、今回は見通しが甘かったか手を焼く難題が発生した。

国内では単体テストを行って特に問題なしと判断した前回日本にきた時出た問題が、今回、日本で実際の現場で結合テスト(ほかのソフトや機械と繋いで統合性あるかどうかを検証)を行なったところ、また同じ不具合が出てしまった。
考えられる原因は一つも浮かべない。
元々、前回の問題を円満に解決する為に今回日本にきたが、解決にならずところか、原因を突き止めることすらできない。解決の入り口すら見えない、全員が雲に覆われた様な顔だ。(ため息)

苦痛な場面はこのあとの会議でも続いた。本来解決すべき問題が解決できなかった理由で、S社はW社に「責任者の一人を残して、問題完全解決するまで工場現場で滞在してもらうこと」を要求した。
そうしたもう一つの理由として、「上の人にどうしてまだ動かないと聞かれた時、W社は問題を残したまま帰っちゃったよと解説するにはいかないから、こうしてW社に積極的な問題解決姿勢を見せて欲しいんだ」とW社の責任者は吐きだす。

しかしそれが本当に効率的な解決方法なのか?中国側は違う意見を述べてくれた。「今回導入テストでは予測できない問題が起こった為、現場でいてもどうしようもないから、いち早く原因調べに向けて国内のチームスタッフに情報共有し、積極的に対策を立てて実証重ねて修正した方が効率的だというふうに説明した。そしてプロジェクトの総責任者としても、長時間日本にいると、目を張って部下の指導、監督することもできないという難所もあるから、中国に帰るのは決して無責任ではなく合理的な選択だと解説した。

両方の説明を聞いて、両方とも理屈が通った根拠のある話だと思っていた。
けれど中国側の立場に立っているから、少なくとも交渉して折衷的な方法に導くことができればと思って効率性の話と監督者の話を繰り返し粘っていた。
しかし2時間が続いてもS社は譲歩してくれそうもなかった。理解してもらえない時は対立を起こすわけにはいかないので最後に考え方を転換して顧客にいい印象を与えることを決めて、S社は愛想よく顧客の要望を聞いた。
しかし、今から振り返ってみれば、この会議本当に意味あるの?今回の問題は事実W社だけの問題と本当は断定できない。しかし証拠がない限り、他者の責任を追及することおができない。だからW社に責任を負わせる。「人を拘束する」形で上に解説する。それは「顧客第一」と「責任主義」のやり方であれば、商談場面での対等なコミュニケーションがしづらい気がする。

以下中国語翻訳
你对[客户至上]如何理解?
上周,托朋友介绍,我得到了一份为期一周的,B(中国某W精密测试公司)to B(日本某电器制造商S公司)的翻译工作,由于我是受中方委托,所以一开始我就站在中方的立场上,去尽量维护中方的利益的同时想通过沟通给日方留下一个更好的印象。但计划不如变化。过程中突如其来的问题和临场经验的不足导致事情的发展不甚如意。但比起语言表达上的欠缺更多的体会到的则是中日两方企业文化不同导致的互不理解和僵持。

日方作为中方的客户始终秉承[客户至上]的原则,而中方寻求的则是[合理解决]。这两点本身的含义并不矛盾但落实到具体事务上矛盾却尤为明显。日本企业有日本企业做事的原则,周到细致井井有条的反面是拖沓和低效。中国企业的做事风格则是雷厉风行,追求高速高效合理而缺点则是会忽略一些细节处理。这种企业文化的对立在合作过程中如果不能相互磨合必然成为一道裂痕。
在此我仅为大家简单的陈述一下事情的大致经过。
委托方(日方)通过代理商(专门商社)委托(中方)设计一款精密测试的软件,这个项目现阶段正在(日方工厂)做实际环境中导入测试。由于实际测试环境与国内的虚拟测试环境仍存在细微差异,几次来日的测试过程中都遇到了一些棘手(很难分析原因)的出错问题。这一次同样中方带来了在国内反复测试反复验证过没有出错的对策版软件,本是打算预期圆满解决问题,但是不料新的对策版不仅没有解决原来的问题,连问题发生的原因也无法查明。自身的软件没有问题的话就只能与对接方的软件开发人员共同商议解决问题。但实际上由于对接软件的GUI没有直接报错,S日本工厂直接把问题归结到了中方头上。(叹气)
之后的会议中,日方强调中方在有效的时间里没有解决本该解决的问题所以提议让出差的一人留下另一人在日方工厂继续做测试。保持现场和研发地点的实时通讯。(实际上这样做的一个很大的原因是日方的负责人被上面问话时可以回答:中方现在在现场想办法积极解决问题,而不是问题没解决人却都走了)

但是这样是不是最有效的解决方法?中方是这样解释的:作为项目的主要负责人在了解现场之后我需要回国像下属交代具体情况,许多在国内的测试需要亲自指导,另外如果项目负责人不在那么下属就无人监管,行动纪律必然下降。所以回国后解决问题的效率更高。当时的我听完双方的解释,觉得两边虽然各持一词,但都是有理有据。虽然立场坚定在中方,但是问题反复解决不当的确是中方的责任,尽管中方已经一再让步,提议他们回国后立刻安排其他人过来。但是日方始终没有退让。一再解释日方也依然僵持。最后这个话题延续了两个小时之后中方同意留下一人坚守现场作出了让步。
回想起来,这两个小时真的有意义到底何在?留下一个人,问题也只是得到了形式上的解决而已。也许是我作为一个中国人更能认同中国人的行为习惯吧,但是在让步过程的日方表现出来的[客户至上]的态度确实加深了沟通的难度。
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