前回、瑠璃光院を紹介してましたが、瑠璃光院では、自然を借景とした名庭を造営したという話があります。
建築にあたった棟梁は、京数寄屋造りの名人と称された中村外二の作と伝えられます。日本情緒あふれる建築として名高いです。
数寄屋(すきや)という言葉を聞いたことがあると思いますが、それが指す意味を正確に答えられるでしょうか。
さらに、数寄屋造りという住宅の形式もあり、それ自体の意味も非常に捉えにくいものとなっています。
しかし、そこには千利休の時代から続く「侘び寂び」という和の美しさが詰まっていて、現代の住宅にも脈々と受け継がれています。
数寄屋の「すき」という言葉は、「好き」の当て字として広まったものであり、その意味は何かに執心すること、あるいは偏好することを表します。そうしたことから、型にとらわれず自らの趣向に合わせて自由につくり上げた建築のことを数寄屋といったり、あるいは、その「すき」が茶の湯と非常に関係深くなっていったことから、茶室とほぼ同じような意味としても使われることもあります。
千利休によって芸術の域にまで高められた茶室数寄屋ですが、その特徴は、当時すでに主流となっていた厳正な書院造りに対するもので、様々な型の省略や自由な意匠となっています。具体的には、床の間の段差がなかったり、床框が省略されていたり、あるいは梁と梁の間にある長押(なげし)を省いていたりと、無駄な要素を取り除いたシンプルさが見て取れます。また、余計な加工をせず、素材が持っているそのままの良さを活かした材料の使い方も1つの特徴と言えます。
そうした数寄屋を通して、住宅にもそのデザイン性や考え方が取り入れられ、1つの建築の様式として「数寄屋造り」と呼ばれるようになりました。「寝殿造り」や「書院造り」は、それぞれに共通のデザインや型などがあり、その定義も分かりやすく区別もしやすいですが、一方で、「数寄屋造り」は、意匠的に書院造りを崩した自由でシンプルな型にはまらない形式という、それぞれの個性的なデザインが特徴の1つの定まった様式がないというのがその定義となり、これが中々数寄屋造りを捉えにくい1つの理由となっています。
先にも少し述べたように、数寄屋造りのもう1つの特徴であり魅力でもあるのは、素材を活かした造りであることです。それぞれの趣向や建物の特徴に合わせて、土壁や杉丸太、竹やヨシなど、形式にとらわれない自由な素材の選択がなされながら、さらに、それらの素材の良さをより引き出すために、無駄な加工をしないこともあります。
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また、留学生向けの就職セミナーも行っていますでの、是非参加してみてくださいね!
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しかし、そこには千利休の時代から続く「侘び寂び」という和の美しさが詰まっていて、現代の住宅にも脈々と受け継がれています。
数寄屋の「すき」という言葉は、「好き」の当て字として広まったものであり、その意味は何かに執心すること、あるいは偏好することを表します。そうしたことから、型にとらわれず自らの趣向に合わせて自由につくり上げた建築のことを数寄屋といったり、あるいは、その「すき」が茶の湯と非常に関係深くなっていったことから、茶室とほぼ同じような意味としても使われることもあります。
千利休によって芸術の域にまで高められた茶室数寄屋ですが、その特徴は、当時すでに主流となっていた厳正な書院造りに対するもので、様々な型の省略や自由な意匠となっています。具体的には、床の間の段差がなかったり、床框が省略されていたり、あるいは梁と梁の間にある長押(なげし)を省いていたりと、無駄な要素を取り除いたシンプルさが見て取れます。また、余計な加工をせず、素材が持っているそのままの良さを活かした材料の使い方も1つの特徴と言えます。
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